Fight the Future

Java言語とJVM、そしてJavaエコシステム全般にまつわること

メンバーの感情を大切にする開発

僕が書いた自分の著者紹介はこんなだった。

1979年2月生まれ。神戸出身で大阪在住。
株式会社クロノスに所属するシステムエンジニア
システム開発において硬直した非効率な開発プロセスでエンジニアをすり減らすのはなく、「人を大切にする開発」を実現したいと強く思っている。
そのために自分自身の技術力と人間性を高めようと奮闘している。
アジャイル開発とプロジェクトファシリテーションに興味を持ち、それらをプロジェクトに適用することに取り組んでいる。
趣味はサッカー観戦と週に1度フットサルをプレーすること。好きな言葉は「時間はあるものではなく作るもの」。

「人を大切にする開発」とか「人を中心にする開発」とか少しバリエーションはあったけど、リーダーとのやり取りから今はっきりとわかった。
僕は「メンバーの感情を大切にしたい」んだ。
ちょっと前のエントリ「時間労働を終わりにしたい」だって、
早く帰りたいというメンバーの感情を大切にして、モチベーションを高く仕事に取り組んでもらいたいって考えなんだ。


もちろん感情を大切にしたいというのはすべてのわがままが許されるという意味じゃない。
ただ、たとえばある作業はイヤだというメンバーがいた場合、リーダーとしてどうするか?
イヤだという感情を引き起こすには理由があるはずだ。
その作業の重要性は説明したか?全体におけるその作業の意味は?メンバーへのチームの役割は話したか?
メンバーが作業を自分でコミットする(つまり納得する)とき、モチベーション高く創造性高く作業を実施し、結果効率はよくなる。


チームリーダーという地位を利用して無理やり作業させることはできる。
ただし、そのときは低い生産性になることを了承しなくてはいけない。
「なぜそんなに時間がかかるんだ!」と叱責してはいけない。理由は簡単。やりたくないからだ。納得していないからだ。


僕は会社ではアジャイル派のように思われているけど、本質はそうじゃない。実はウォーターフォールでもいい。
ただ単に僕らが行くような会社のウォーターフォールでは、成果物の意義なんてしつこく聞いても「決まりだから」みたいな答えしかもらえないから好きじゃないだけ。
「今までこうだったから」という理由の意思決定が嫌いなだけ。


そういう意味で『アジャイルプラクティス』に載っているような考えに同意するから、アジャイル派なのかもしれないけど。