Fight the Future

Java言語とJVM、そしてJavaエコシステム全般にまつわること

悪魔の質問:「1日何キロライン書ける?」

マネージャやリーダーからプロジェクトの初期に質問されることがある。


「1日に何キロライン書ける?」と。。。


この質問をされたら、そのプロジェクトにおけるマネージメントはよくない可能性が高い。
キロラインというのは1000行ということで、「1日に何千行書けるか」という質問だ。


昔は命令の数が少なかったから、行数が多いほど生産性が高いという指標だった。
けれど、今や危険な指標だ。行数なんていくらでも多く書けるから。

コードのラインの量は、結果よりもアクティビティに重点を置いているため、プロジェクトの進捗を効率 的に評価することができない。LOCは、それ自体は価値を持たない。つまり、最終生産物は、そのパフォーマンスや品質に依存しており、コードの量には依存 していない。したがって、後者にフォーカスすると生産性のアプローチが非常に制限される

InfoQ: オピニオン:プログラマの生産性を査定する

SLOCは、保守容易性、柔軟性、拡張可能性の観点では、間近に迫った問題の複雑性や最終生産物の品質について何も語らない。

InfoQ: オピニオン:プログラマの生産性を査定する

SLOCとはコードのソースラインのこと。


誤った指標でプログラマの生産性や実力を測ってしまうと、誤った結末を迎えるのは当然の帰結だから。
こういうとき、「ないよりはいい」という意見が多いけど、
正しい側面が1つもないものを採用するのはないよりも悲惨だと思う。