Fight the Future

Java言語とJVM、そしてJavaエコシステム全般にまつわること

関ジャバにかける思い

少なくとも日本のSI業界において、エンジニアは孤独を感じています。

それは端的に言えば技術力が向上すればするほど顕著です。


なぜか?


開発の中心であるエンタープライズシステムの開発では

プロジェクトはその場限りでのエンジニアの集合であり、

さまざまな会社のエンジニアが集まります。


プログラミングが肉体労働のようにとらえられ、

ヒエラルキーがPM -> SE -> PGと考えられている前提では、

プロジェクトで技術の話題が通じる人が少ないです。

そして通じる人と通じない人で断絶が起こり、

通じない人はどうしても足を引っ張ります。

そのストレスは尋常ではありません。



高めた技術力を発揮しようとしても

日本的な下に合わせる風潮で周囲に埋没させられます。

何のために技術を勉強しているのか?

使うことがないことを勉強して意味があるのか?

よいプログラミングなど考えず、機械のようにコードを垂れ流していればいいのではないか?

段々わからなくなります。


そして孤独感に苛まれます。

若くやる気のあるエンジニアも、こうした現状に周囲と同化していきます。



ネットでのつながりで自分自身を充足させることはもちろんできますが、

リアルでの感覚に勝るものはありません。


技術の話を目一杯しよう!

技術は楽しいってことを再確認しよう!

若手エンジニアに技術を啓蒙していこう!

という思いがあります。


もちろん僕個人の目的もあります。

それは刺激を受けること。

僕にはモチベーションの高いエンジニアが会社に多くおり、

幸いなことに孤独感はなくなります。

しかし同じ組織なので視点や分野がどうしても似通っています。

異なる視点を持った人から話を聞くことで、いつもと違う刺激を受けたいと思っているのです。


実際、このコミュニティを設立するにあたってid:cero-tと実際にお会いして話を進めました。

そのとき聞けた話だけでも、普段にはない内容で大いに刺激を受けました。


僕は技術力が高い人とだけ話がしたいわけではありません。

内輪的に技術話がしたいわけでもありません。

技術力を高めたい、エンジニアを楽しみたいというモチベーションを持った人と

話をすること自体が楽しいし、刺激を受けるんです。


その人がどんなことをやっているのかを聞きたい。

たとえばcero-tは自費でサンフランシスコまで行き、JavaOneに参加されました。

少なくとも会社だけではそういう人には会えなかった。

そんな話を聞けました。


勉強会ではありますが、個人的な思いは「エンジニアが楽しく集まれる『場』を作ること」。

まずは1年間、6回開催する。

急いで人数を増やす必要もないので、とにかく定期的に継続的にやっていきたいです。