Fight the Future

Java言語とJVM、そしてJavaエコシステム全般にまつわること

人は、自分で心からやりたいと思ったとき、最高の働きをする

僕らはシステムを作っているから、

何かを始めるときにも

つい制度を作ることから考えてしまう。


けれど人は機械ではなくて

因果に必ずしも従わない

感情を持った生物だから、

制度を作れば動くようになる、

というわけではない。


「どうしたら人は起つのか」は、

その感情を動かすことが必要だと思う。


わかりやすいのは、熱意。

諸葛亮が動いたのは三顧の礼での劉備の熱意だし、

雲のジュウザが動いたのも、ユリアの熱意だ。

熱意に打たれ感情が動き、心から協力したいと思ったわけだ。


ここまで極端な感情でなくてもいいけど。

簡単に言うと、外的要因ではなくて内的要因を重視したいということ。

たとえば僕がアジャイルで評価しているのは、

「タスクにサインアップする」という行為。

「指示命令」ではなく、この「自分でサインアップする」という行為こそが

自分で選んだという内的要因となり、

高いモチベーションで作業に取り組むようになるからだ。


メンバーに「指示された・命令された」ではなく

「これは俺に任せろ!」と思ってもらうには、

どういう風に仕事を振るべきか?


はっきり言って、これは手間がかかる。

指示命令は楽だ。これをやれ、だけでいいのだから。


だから大企業には指示命令しかできない。

結果スピードが遅いわけだし、ある程度の質のモノしかできない。

その代わりにスケールメリットを活かして

大量生産でのコストダウンとか潰れない信用がある。


僕が所属している会社は小企業だから、

だからこそ大企業がやれない、

こういう手間がかかることを重視したい。


常に外的要因よりも内的要因を重視したい。

やりたいことだけやりたい、という意味じゃない。

きちんと納得感を持って仕事をやって、

いい働きをしたいし、メンバーにもそうしてもらいたい。


このことに関してじゃあこうしたらいい、

という答えを自分が持っているわけじゃない。

けれど、それをいつも重視して、

いろんな方法を試していきたい。


熱意を持って仕事をしたい/してもらいたい。

それはエンジニアを楽しむということでもある。

好きこそものの上手なれ。