技術しか学んでいないプログラマはダメだ、みたいな話が流行のように、周期を伴って叫ばれる。
僕個人は、そんなことどうだっていいんだ、って考えてる。
技術があるかないかとか、ビジネスに転換できるかどうかとか、業務知識があるかどうかとか、ほんとどうだっていい。
大切なのは、「自分自身が、何を持って、ソフトウェアに(チームに、プロジェクトにでもいい)貢献するのか!?」ということじゃないの?
チーム一の技術で、貢献するのもいい。
エンドユーザーとの折衝が抜群で、貢献するのもいい。
アイデアをビジネスに転換する能力に長けていて、貢献するのもいい。
何をやらせてもそこそこできる使い勝手で、貢献するのもいい。
そういうことでしょ!?
何もできない、が困る。
必要とされる能力を何も持っていない、が困る。
ただそれだけ。
ただ、日本のSIerの評価方式から考えれば、一部のネット企業を除く大部分の企業で、技術を突き詰めるというのは、メジャーな道じゃない。
けど、それの何がいけないのか?
たとえば、抜群の運動能力を持った人間がいて、サッカーや野球でなく、マイナーな競技を選んではいけないのか?
ハンマー投げという(メジャーとは言えない)競技を選んだ室伏選手に、「野球やればよかったのに」と言えるのか?(130km超える球投げてるし)
技術だけの道をもし選んだとき、それはマイナースポーツを選んだようなものだ。
金メダルを獲らなければ、スポットライトは当たらない。
だからといって、マイナースポーツの選手にそんなことするな、なんて言える人は誰もいない。
技術だけでも、チームで必要とされる技術を身につけるか、自分が持っている技術を必要とする会社に行けばいい。
技術がそこそこでも、これだけは負けない、ということがあればいい。
PMなら、PM業務ですごいと思わせればいい。
僕は、心からすごいと思ったPMが一人だけいる。
このエントリに出ているPMだ。
技術があまり好きじゃないから業務SEなんてウソだ!
Fight the Future じゅくのblog http://d.hatena.ne.jp/jyukutyo/20090115/1232011190
このPMのようなことは、自分にはできない、と思う。
この感情が大切なんだ。
他のメンバーから、これは自分にはできない、と思われれば、それは尊敬につながる。
みんながそうした思いを持てば、プロフェッショナル同士として相互に尊敬し合う環境ができる。
給与の多寡は関係ない。地位も役割も関係ない。
何でもいいから、「こいつにこれをやらせたらスゴい」と思わせられる能力があればいいだけなんだ。
技術力だけじゃ〜とか、ビジネスが〜とか、不毛だと思う。
ソフトウェアエンジニアリングに関係すること。
ちょっと考えて見るだけで、膨大な領域がある。
そのどの分野を武器にして、貢献していくか。
自分自身で選ぼう。
技術だけでもいいんだ。
技術はそこそこだけど、〇〇ができるならそれでいいんだ。
それが貢献につながるほどの能力なら。