Fight the Future

Java言語とJVM、そしてJavaエコシステム全般にまつわること

Java 10はあるよ!!(提案段階)

まだProposalなので、正式決定ではありません。

2018年3月リリースのJavaが10、18年9月が11と半年ごとのリリースでインクリメントしていく。

Javaのチーフアーキテクトである、Mark Reinholdさんがツイートしています。

こちらがMarkさんが書いた提案です。OpenJDKのMLです。

Proposal: Newer version-string scheme for the Java SE Platform and the JDK http://mail.openjdk.java.net/pipermail/jdk-dev/2017-November/000089.html

$FEATURE.$INTERIM.$UPDATE.$EMERGの形式です。

$FEATUREがリリースカウンタ、先ほどの半年ごとにインクリメントする値です。

$INTERIMがバグフィックスや拡張ですが、互換性のない変更や機能の削除、標準APIの変更はありません。$FEATUREが変わると0に戻ります。

$UPDATEは3ヶ月ごとのアップデートです。セキュリティ問題やリグレッション、新機能でのバグのフィックスで互換性がある更新です。1,4,7,10月にあります。つまり、2018年4月がJava 10リリース後の最初の$UPDATEです。このときに10.0.1となります。

$EMERGは緊急リリースです。

具体例

Markさんの文面ではこのようになるようです。

JDK 10.0.1のビルド番号が13なら…

    $ java --version
    openjdk 10.0.1 2018-04-19
    OpenJDK Runtime Environment (build 10.0.1+13)
    OpenJDK 64-Bit Server VM (build 10.0.1+13, mixed mode)

JDK 11のビルド番号42、LTSリリースなら…

    $ java --version
    openjdk 11 2018-09-20 LTS
    OpenJDK Runtime Environment (build 11+42-lts)
    OpenJDK 64-Bit Server VM (build 11+42-lts, mixed mode)

最後に、これはあくまでもMarkさんの提案という段階ですので、正式決定までに変更がある可能性があります。この提案に対する返答もまとめ、1週間ほどでJEPのドラフトとなる予定です。