Fight the Future

Java言語とJVM、そしてJavaエコシステム全般にまつわること

SIGのスポンサーになって、プログラミングの英語論文を読みまくろう!

半年ほど前からプログラミング関連の英語論文を読み始めたことを書きました。

www.sakatakoichi.com

今もメインの読み物として、こうした論文やプレプリントを読んでいます。もちろん書いてあることをすべて理解しているわけではありません。ただ、学びとなることはかなり多く、また理解できない部分があっても誰も何も困らないという気楽さもあり、興味をそそられるタイトル、概観で選んで読み進めています。

主にCompiler and JVM Research at JKU以下にある論文を読んでいますが、無料で公開されているものは少なく、ほとんどのものはACM Digital Libraryに収められています。つまりほとんどのものが読めないのです。

dl.acm.org

論文のページからGet this Articleのリンクを押すと、以下の画面になります。

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そもそも、ACMとは国際計算機学会(Association for Computing Machinery)のことです。私はメンバーではありませんのでNon memberとなり、$15(=約1700円)です。高くはないですが、1本につきこの価格では気軽に読み進めづらい(数ページでも何十ページでも一律$15)…かと言ってすべてにアクセスできるメンバーシップだと$198…

と、ずっと逡巡していたのですが、一番下のブロックにある"Join a sponsoring SIG and access this Article and all other materials they sponsor"が気になってきました。SIGというもののスポンサーをすれば、SIGがスポンサーをしているものはすべて取得できそうです。

しかし文系卒エンジニア、SIGがわかりません。スポンサーをする選択肢はいろいろありますが、"Sigplan-Fortran Forum"なら$20です。失敗しても1論文は読めて$20失うだけ、と思い、やってみることにしました。

いざ支払画面に行くと"Sigplan-Fortran Forum $10.00"と出ました。あれ$20じゃない…?そのまま支払いが終わり、支払い完了メールが来ましたがやはり$10でした。メールのリンクからアクセスすると、論文を閲覧することができました!

その他の論文のページを見ても、今のところすべて閲覧できています。どうやらSIGがスポンサーの論文は多いようです。

SIGについて

SIGと検索してもなかなかうまく探せなかったのですが、そもそもウィキペディアにありました。

Association for Computing Machinery - Wikipedia

ACMでは具体的な研究分野ごとにSIG (Special Interest Group) と呼ぶ分科会を形成している.各SIGでは分野ごとの国際会議やワークショップの開催,論文誌の編集等を行っている.2007年現在,34のSIGが存在する.

僕がスポンサーしたSigplanとはSIGのProgramming Languages分科会ということでした。納得!

おわりに

たった$10で自分の興味がある分野の論文がかなりの量読める状態になりました!とてもすごい世界になっていると感じます。あとは自分が読むか読まないかだけ…もしお金持ちになったら大学の情報系学部に入り直すか、大学院で情報系の修士や博士に進んでみたいなと考えているので、そんな準備にもなったらな、なんて願っています。