SUPERB! Please join us in welcoming these new Java Champions to our Community. Well done everyone@alextheedom@TheDonRaab @JonathanGiles@cero_t@jyukutyo @michaelminella @NikhilNanivade @rotnroll666@ustarahman pic.twitter.com/FIp1W6wg13
— Java Champions (@Java_Champions) July 23, 2018
じゅくちょー(@jyukutyo)こと私は、Javaチャンピオンになりました!日本からは谷本さん/せろさん(@cero_t)が同じタイミングでチャンピオンになっています。
上記画像のチャンポン≒チャンピオンというダジャレのようです。
Javaチャンピオンは世界に250名強、日本はさくらばさん(@skrb)、てらだよしおさん(@yoshioterada)のお2人から今回4人になりました。
Javaチャンピオンとは?
私が昨年書いたブログがあります。
"The Java Champions are an exclusive group of passionate Java technology and community leaders"、Javaの技術的リーダかつコミュニティリーダのグループという位置づけです。
" who are community-nominated and selected"、このコミュニティから、つまりJavaチャンピオンが候補者を推薦し、コミュニティのチャンピオン全員の投票により就任を決める仕組みです。
昨年のJavaチャンピオンに関するInfoQ.comの記事にはこうあります。
Javaチャンピオンプログラムはオラクルがオラクル以外でJavaやJVMのエコシステムに重要な貢献をしているプロフェッショナルを評価するために運営している。
(中略)
チャンピオンはオラクルに拘束されずにフィードバックやアイデアを出し、部外秘の事前説明やオラクルのJavaエンジニアとの技術的議論に招待されることもある。
(中略)
技術的に優れていることだけでなくリーダシップや影響力、主体性といったことを重視している。プログラムはオラクル従業員以外誰にでも開かれているが、候補者は既存のチャンピオンから推薦される必要があり、自薦はできない。
つまり、例外としてオラクル社の社員はJavaチャンピオンになれません。てらださんもオラクルを退職されてからJavaチャンピオンになられています。
経緯
JOnsen 2018でJavaチャンピオンにノミネートされると聞きました。最初せろさんが他のJavaチャンピオンの方から話しかけられていて、おおっと思って隣りに座って会話を聞いていたら、「そうだった、君も対象だ」と。
その日の夜中飲んでいるとフライング事項があったり(お察しください)、JOnsenにはJavaチャンピオンプログラムのマネージャも来られていたのですが、その方からも「君聞いたか?君はJavaチャンピオンにノミネートされるぞ」と言われました。その後さくらばさんやてらださんから具体的なお話をいただきました。
JOnsenが5月中旬で、それから英語の自己推薦文を書いていろいろな方に添削していただき、海外と日本両方のJavaチャンピオンからノミネート、6月が投票期間で7月初めに投票の結果決定したのです。
思い
僕はJavaチャンピオンになりたいと思っていました。けれど、それは”いつかそうなったらいいな”程度でした。なぜ僕がノミネートされたのかは聞けていないので(ものすごい速さで物事が進んでいった)、具体的にはわかりません。
ノミネートを聞いたばかりのときは、なれるかもしれないというのがとてもうれしくて舞い上がっていましたが、だんだん考え込むようになりました。さくらばさんやてらださんの技術レベルやご活躍、ここ数年Oracle Code Japan Tourで毎年来てくれるSebastianさんを始めとするJavaチャンピオン、そしてここ2年のJOnsenで知り合ったJavaチャンピオン…自分がJavaチャンピオンにふさわしいのか自信がありませんでした。
よき相談相手の妻とも話して、最終的には"今ふさわしくないとしても、なってから成長してふさわしいとみんなに認められるようになればいい"という思いで臨むことにしました。
感謝、運、縁…
昨日から頭に浮かぶのは感謝、運、縁といったこと…もしこの人がいなければ、もしあの人と出会わなかったら。多くの人の顔が浮かんで、それぞれの人に直接感謝を伝えたく思う。仕事関係、関ジャバ、JJUG、JavaOne、JOnsenなどなど…。いろんな人の助け。僕も一層ペイ・フォワードをする。
— じゅくちょー Koichi Sakata (@jyukutyo) July 5, 2018
決定した日はうれしさよりもいろいろな人の顔が浮かび、その全員に"今すぐ会って感謝の気持ちを伝えたい!"という思いがあふれてきて、自分の人生で初めての感覚でした。
たしかに僕は関西Javaエンジニアの会(関ジャバ)というJUGを始めています。でもそのときJUGという言葉は知りませんでしたし、当然Javaチャンピオンの存在も知りません。せろさんは現在JJUGの幹事ですが、以前は関西に住んでいて関ジャバを一緒に設立した人です。
ただの地方のJava勉強会が、参加してくれる方たちのおかげもあり大きくなって、JUGを知り世界のJUGの1つになりました。Javaチャンピオンのさくらばさんや当時Javaエバンジェリストのてらださんに話に来ていただいたり、海外からもゲストが来てくれるようになりました。Java Day Tokyo 2015の基調講演で関ジャバについて話させていただいてから、参加者がさらに増えました。
JavaOneも関ジャバで知りました。実際にJavaOneに参加して、日本の熱いエンジニアの方たちと知り合うことができました。日本人の英語セッションをいくつも見て、自分もやってみたい、自分もきっとやれると思い込ませてもらえました。その後DevoxxUS 2017で15分英語セッションをやってみたり、遠くスウェーデンのJfokusにたぶん日本から1人で参加してみたりと、海外カンファレンス参加が一番の趣味になりました。JavaOneで登壇する夢はかなわなかったけれど、名前が変わったOracle Code Oneのセッションプロポーザルは受諾されたので10月に登壇できます。
JOnsenをSteveさんとSebastianさんが企画してくれなかったら、世界のJavaチャンピオンと知り合いにはなれなかったでしょう。そもそもSteveさんがOracle Code Japan TourをしてくれるからJOnsenが始まりました。どうしてJapan Tourがあるのかというのも日本にSteveさんと関係性を持った方がいるからで、そのように考えていけばいくほど、本当にいろいろな方から様々なことをしていただいていて、今自分がここにいれるという感覚にしかなりません。
どんなことも、それがあるのは当たり前ということはないのだなあと強く思います。たとえビジネスが関連しようがメリットがあろうが、自分ではない誰かが実際にそれをやってくれているのですよね。
僕という人間に今まで関わってくださったみなさま、本当にありがとうございます。
今後
Javaチャンピオンとなることで、より活動しやすくなったり活動の幅を広げられるのかなと考えています。そうして一層技術、コミュニティともJavaのエコシステムに貢献します。
とくに、Javaコミュニティ全体での日本と世界の間にあるように思われている壁、これを取り除きたいです。多くの場合この壁は言語の壁で、とても分厚いという印象を持たれてしまっています。この壁をなくせば、みんながより多くの選択肢を持てるはずです。選択肢が多くなれば、きっと個々人のQoEL(Quality of Engineer Life)は大きくなります。みんなエンジニア人生をより楽しんで、その結果としてJavaのエコシステムがさらによくなるのが一番です!