Fight the Future

Java言語とJVM、そしてJavaエコシステム全般にまつわること

Apache TuscanyのBigBankデモのビルド

Apache TuscanyはIncubatorで、SOAフレームワーク?です。正確にはSCAとSDOなの?
http://incubator.apache.org/tuscany/


beaのdev2devオフ会でビルド方法を教えてもらったので、自分でやってみました。もとの手順はdev2devのサイトにあります。
http://devg.dev2dev.beasys.co.jp/wiki/index.php?FrontPageからSCAのリンクを押してみてください。

必要なもの

OSはWindowsXP SP2でやりました。


Subversionがない人はインストールしましょう。僕はTortoiseSVN(http://tortoisesvn.tigris.org/download.html)でした。ちなみにこのダウンロードページのLanguage Packsで日本語化できます。使い方は右クリック→SVN チェックアウトでチェックアウトできます。


Maven2(http://maven.apache.org/download.html)はダウンロードして適当なフォルダに置きます。環境変数Pathに「置いたフォルダ/bin」を追加します。インストールの確認はコマンドプロンプトで「置いたフォルダ/bin」に移動し、「mvn --version」を実行してバージョンが出てくればOK。


Tomcat(http://tomcat.apache.org/)は最新の5.5.16だとダメでした。何か変えれば動くのかもしれません。5.5.15だと動いたのでhttp://archive.apache.org/dist/tomcat/tomcat-5/v5.5.15/bin/からどうぞ。


それから適当な場所に任意のフォルダを作って(C:\tuscanyなど)、そこにSubversionのチェックアウトをします。リポジトリのURLはhttp://svn.apache.org/repos/asf/incubator/tuscany/java。リビジョンは383106です。チェックアウトしたフォルダ/spec/sca/src/main/java/org/osoa/scaにあるServiceRuntimeException.javaとSessionEndedException.javaをWordPadで開いて上書き保存します(なんで?エンコード?)。さらに、

が必要です。僕はJAFはjaf-1_0_2-upd2.zip、JavaMailはjavamail-1_3_3_01.zipをダウンロードしました。まず、JAFを解凍し、activation.jarをチェックアウトしたフォルダ(C:\tuscanyなど)に移します。それからコマンドプロンプトでチェックアウトしたフォルダに移り、

mvn install:install-file -DgroupId=javax.activation -DartifactId=activation -Dversion=1.0.2 -Dpackaging=jar -Dfile=activation.jar

を実行します。さらに、JavaMailを解凍してmail.jarも同様に移します。同じくコマンドプロンプトで

mvn install:install-file -DgroupId=javax.mail -DartifactId=mail -Dversion=1.3.3 -Dpackaging=jar -Dfile=mail.jar

を実行します。どちらもビルドが成功したら、チェックアウトしたフォルダで「mvn」を実行します。


Tomcatをzipのまま(apache-tomcat-5.5.15.zip)チェックアウトしたフォルダ/testing/tomcatに移します。コマンドプロンプトでこのフォルダに移動し、「mvn」を実行し、ビルドが成功したらブラウザでhttp://localhost:8080/webclient-SNAPSHOT/に行き、「Account Information for John Doe」と表示されればOK!