僕もソフトウェアエンジニアが他業種のエンジニアとちょっと違うなあと思ってたことがまさにこれだった。
例えば車作ってる人が板金や旋盤の技術を高めるというのは、日常業務とほぼ繋がっている上に、そもそも「会社でしか作業できない」という制約があったので、技術=仕事でしか能力が培われない。
F's Garage:ソフトウエアエンジニアの底力は時間外活動で培われる、けどね。
いろんな設備が必要なエンジニアと違って、PC1つで環境が整ってしまうソフトウェアエンジニアは、幸か不幸か家でも技術を磨けてしまう。
ちょっとこれをきっかけに自分の考えをまとめてみる。
これを「幸」と感じるか「不幸」と感じるかが、ソフトウェアエンジニアの適性なのかも。
技術を楽しんでいたら幸と感じるだろうし。
でも、たとえば家庭があって子供がいてとなれば、時間外にそんな余裕はないのかも。
うーん、家でビール飲んで野球観戦したりゲームしたりするお父さんも多いから、大丈夫なのかもしれない。
時間の作り方1つに違いない。
間違った平等主義
まず、企業が「家でやることを義務にしない」ことは大前提。
僕はエンジニアは家でも技術を「磨くべき・磨かなければならない」と言いたいわけではなく。
「楽しいから家でもやっちゃう」くらいの方がエンジニアライフ満喫できちゃうんじゃない?ってことを思ったから。
何十年も仕事をするんだから、楽しい方がいい。楽しくもない仕事をずっと続けるのはある種の不幸かなと。
なんかこういう話題でよく挙がるのは「業務中だけで勝負するのが平等なやり方。家で勉強するのは抜け駆けだ。」みたいな考え方。
違うよ。違う。
「好きでやってる(この言い方あんまり好きじゃない)」「楽しいからやってる」人を止めることはできないってこと。
家でもガンガンやっちゃう人に対して、ずるいって言うことはできない。
家でやりたくなくてもその分業務時間内の質を最大限上げればいいから。
家でやってる人に引け目を感じる必要はないよ。
時間の絶対量がすべてじゃない。
だって、企業が支払うのは(基本的に)仕事への対価。
いくら新技術を習得してても、技術だけで「仕事」ができなければ給料は上がらないし。
ここでの論点にお金をいれちゃいけない。別の論点じゃないかな。
アルバイトと違って、やった「時間」に対して支払われるわけじゃないから。
僕の場合
僕は文学部哲学科なんてコンピュータと無縁の学科卒だけど、
この業界だからエンジニアとして名乗れたと思う。
PC1つでできるから、気軽に技術を磨ける。
高速道路の話でもあるけど、教材も膨大にある。
この2つは本当に重要。
やればやるだけできるようになる。
経験年数の絶対数で判断されない。10年選手でも本当に何も知らない人もいてびっくりした(管理職でなくエンジニアで)。
泥のように働けとか3Kや7Kとかいい話を聞かない業界で、たしかに整備されてなくてカオスなことも多いけど、それでもいいところはあるよ!
おまけ
あ、ちなみに僕も別に休日プログラミングばっかじゃない。
飲みにも行くしコンパも行くし、そもそも毎週フットサルがあるし。
空いた時間の選択肢の1つにプログラミングがあるって感じ。
それでいいんじゃないかな。