Fight the Future

Java言語とJVM、そしてJavaエコシステム全般にまつわること

逐次的な進捗会議こそ悪であり、プロジェクトを衰退させていると言い切れる

タイトルの元ネタがわかった人は相当ガノタですねw


Manage It! 現場開発者のための達人式プロジェクトマネジメントを読み返していますが、

やっぱりいい本です。


プロジェクトマネージャでこの本を読んでいないというのは、

モグリ以外の何者でもないのではないでしょうか。

逐次的な進捗会議を開いてはならない。絶対に。


逐次的な進捗会議というのは、プロジェクトマネージャが同席し、各人の先週の行動と来週の行動の予定を聞く会議のことだ。


発表している当人とプロジェクトマネージャを除いて出席者全員が退屈する。


逐次的な進捗会議はチームメンバーの時間を空費する。


(中略)


「でも、私のチームのメンバーたちは、他の人が何をしているのか本当に知りたがっていますよ」という反論もあるだろう。


筆者の経験からすると、小さなプロジェクトならほかの人が何をしているか全員が知っている。


大きなプロジェクトでは誰も小さな進捗を気にしない。

まったくその通りですね。


逐次的な進捗会議をしなければ他の人が何をやっているかわからない、というのは筋が通りません。


そもそも他の人「全員」が何をしているか知る必要がありません。


知る必要がある人もいれば、特に知らなくてもよい人もいるはずです。


それをひとくくりにして時間を浪費するだけでなく、そのことに対して下がるモチベーションも無視できません。


さらに、たいていこうした進捗会議では何%完了といった報告となり、いつもどおりの90%完了の罠に陥ります。


こうした進捗会議の代わりに、Manage It!では1対1の進捗ミーティングを提案しています。


マネージャとエンジニアが1対1で進捗を確認するのです。


僕もこの方法に大いに賛成です。


逐次的な進捗会議の問題点をすべて解決するだけでなく、

悪い報告を早く受け取れる可能性が高くなるという点もメリットです。


エンジニアというのは総じてプライドが高い人種です。


遅れている、できない、困っているといったことを全員の前で声高で報告するというのは、

一度ならまだしもそう何度もするのは心理的に難しいです。


しかし、1対1であればそうした報告はしやすいものです。


各人の机を回って進捗を聞いていってもいいですが、

できれば別の部屋に場所を変える方がより情報量が多くなるでしょうね。