JVM Language Summit (JVMLS) 2019の2日目が終わりました。
JVMLSとは、1日目に関しては、こちらのエントリにあります。
2日目は、JITコンパイルとAOTコンパイル、GraalVM関連と、私にとって最高の日でした。
最初のセッションは、OpenJ9開発者の方から、JVMでのJIT、AOTコンパイルをさらに詳細に分けながら説明し、最後にOpenJ9のJITaaS (JITコンパイル as a Service, JITサーバ) の話でした。JITaaSは、昨年のOracle Code One 2018で聴いて、少しずつ概要をつかんでいました。ちょうどこのカンファレンスの前に、こういう動画を見たところでした。
Interested in JITServer (aka #JITaaS)? Checkout the update from Marius Pirvu: https://t.co/ckVfCaypfL
— Eclipse OpenJ9 (@openj9) 2019年7月22日
セッションを聴いて、自分がブーストされている感じがしますので、その間に知識を深めます。
GraalVMでは、ネイティブイメージ生成の実装に関する詳細でした。
Graal JITコンパイラやTruffleの詳細は、論文が豊富にあるので知識を深めやすいのですが、Graal (VM) をずっと追いかけてきた人間からすると、ネイティブイメージは突然追加された感がありました。コード以外に経緯や詳細を知る手段がなく、とっつきにくい感じでした。
それが、このセッションでかなり解消され、録画をまた見ながら調べることもできそうです。まさか、経緯がOracle MLEへGraalVMを組み込むために作ったものが、改善を経て機能となったとは想像もしませんでした。
なお、Oracle MLEとGraalVMについては、こちらのエントリに詳細があります。
JVMLSのセッションはすべて録画されており、現時点でもう2日目までのセッション録画が公開されています!
JVM Language Summit 2019 - YouTube
また、カンファレンス参加者によるJVMLS報告会イベントもあります。東京、大阪、福岡の3都市で開催します。私は、大阪と福岡のイベントに参加します。
都市 | 日時 |
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東京 | 8/9(金)19時 |
大阪 | 8/23(金)19時 |
福岡 | 8/30(金)19時 |
ぜひご参加ください!