工数を管理する立場の者が、「(作業を)できるだけ早くやって」というのは完全に自分の仕事の怠慢を表していると思う。
その工数のとおりに作業が進むと成功するというスケジュールが工数管理であって、とにかく残業してでも「早く」というのは、自分が工数やタスクをまったく把握できていないというのを声高に叫んでいるわけで。
できる限り前倒しに進めたいという気持ちは痛いほどわかるけど、それをエンジニアに押し付けるのはエゴ以外の何者でもない。
バッファを残して、予定外の作業が発生するリスクを考えてしまうのもわかるけど、それを考慮してこその工数管理だ。
オンスケジュールで進んでいれば、前倒しになっている状況に自然にしなければならない。
僕の管理者としての態度は、残業させない。そして残り時間で最大限に効率よく作業する方法から考えてもらう。
でなければ、本当に残業しなければならないピンチのとき、エンジニアに助けてもらえない。そして、次のプロジェクトも一緒に働きたいと思ってもらえない。
優秀なエンジニアの数は少ない。残業をさせて、プロジェクト終了後に去られたなら、代わりを務められるような人材はなかなか得られないのだから。