技術力が無い人は「最低限の技術力をつけようか」と技術習得に集中できる。さらに技術力が無いため,即戦力ではない印象(まかせたら危なっかしい的な印象)しか与えないので,事務処理をまかせられることも無い。さらに先輩からのアドバイスで「わからなかったらアイツに聞けよ」と言われるので,技術力のある人の仕事を増やし,自然と彼らの進捗を妨害してしまう。
今日もどしゃぶり - 第6回 SIerのジレンマ:ITpro
技術力の無い人は,集中して努力できる環境が与えられるので成長も見えやすく,何よりも上司から「俺のアドバイス通りにやってここまで成長した」とナイスなイメージを持たれる。これに対して技術力のある人は,当初の期待に対して,本業以外の負担で成果が削られているにもかかわらず「こんなもんなの?」と思われる。この印象の差は歴然。
今日もどしゃぶり - 第6回 SIerのジレンマ:ITpro
優秀な人には雑務と質問という不毛な負荷が集中する。まるでパチンコの右下にどこにも引っかからなかったパチンコ玉が落ちるように,誰も拾わなかった困難が集中する。
今日もどしゃぶり - 第6回 SIerのジレンマ:ITpro
表現は賛否あるにしても、ある種の真実だ。
格言として「仕事は優秀な人に集中する」ってのがあるけど、どうも違う。
昇進 = 管理職って図式がもはや時代に合っていない。
エンジニアとしてプロジェクトをマネージメントしたい人。
エンジニアとしての考え方を経営に生かしたい人。
エンジニアとして技術を極めたい人。
いろんな人がいるはずなのに道が管理職だけなのは、少なくともエンジニアの会社であるならばおかしい。
おかしいんだよ。
国内のSIerでなく外資やIT企業に流動するのは当然の流れだ。
専門性というより、多様性(ダイバーシティ)が重視されているから。
製造業の工場だけじゃなくて知的人材も「国外流出」してるんだよ!
人材の「空洞化」なんだよ!